台湾のSNSでよくこういうイラストが見えます~
日本語で「お前のおばあちゃんを売ってやる」という意味です。
なぜおばあちゃんを売るのが流行ってるか、その由来は1998年に台湾人が作った《魔法阿媽》(モーファーアーマー)という長編アニメです。
都会で育った男の子の「豆豆(ドゥドゥ)」(5才)は海外で働いてるお父さんが怪我をしたから、お母さんはお父さんの面倒を見に行くために、豆豆を田舎で暮らしているおばあちゃんに預けました。豆豆にとって、このなにもない田舎も楽しくないし、おばあちゃんの家も恐ろしいし、すごく家に帰りたがってるけど、帰れません。
そして、ある日におばあちゃんが飼ってる黒猫は豆豆に帰る方法を教えました。それがおばあちゃんを売ることです!お父さんは台湾で家を買うために海外で働いているから、おばあちゃんを売ったお金で台湾に家を買えば、お父さんも台湾に帰って来られて、家族みんなで暮らせますよね!
この動画は台湾の民間信仰を中心に台湾のお盆や灯篭流しを若い世代に紹介するという内容です。
現実でもよく見られている台湾の祖母と孫の面白いやりとりも動画に出ています!
都会で育った豆豆は多くの子供と同じで、中国語しかわかりません。私も含め、一部の家庭は子供が幼稚園に行く前は、家で両親と台湾語で話すけど、学校に通い始めてからはほとんど両親と中国語で話します。今は台湾語を少ししか話せないのが本当に残念な事だと思います。
言葉について、豆豆は中国語で話します。豆豆のお母さんは中国語と台湾語で話します。おばあちゃんはお主に台湾語で話します。ということで、おばあちゃんは豆豆に台湾語で話すと豆豆はわからないから、その時、おばあちゃんは中国語で話します。お母さんと豆豆は中国語で話します。お母さんとおばあちゃんは台湾語で話します。
おばあちゃんの声はみんなのおばあちゃんと呼ばれている「文英阿姨(ウェンインばあちゃん)」(1936年9月9日-2009年8月5日)が吹き替えました。この人だからこそ出るキャラクターの味わいがあり、その印象が強過ぎて他の人では代わりができないと言われていて、私もそう思っています。
映画のタイトルについて
魔法阿媽は日本語で魔法のおばあちゃんです。
阿媽はおばあちゃんの台湾語であり、阿罵、阿嬤とも書かれています。読み方は「アーマー」です。
豆豆のおばあちゃんは魚のすり身だんごスープを売っているかたわら、道士をやっています。豆豆にとってまるで魔法が使えるみたいから魔法のおばあちゃんというタイトルがつけられたらしいです。
今の魔法のおばあちゃん
2020年12月3日から映画を再生するプロジェクトはクラウドファンディングで始まりました。ファンとして、もちろん、私も支援しました!2021年ブルーレイを出す予定があるそうです。しかも、英語、日本語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語などの字幕を選べるそうです!楽しみにしています!
このプロジェクトはいくつかのプランがあって、支援者の名前はエンドロールに表示されるのもあるけど、クラウドファンディングが始まった最初の3日間は(12/3~12/5)プランに限らず、支援者が登録した名前はエンドロールに表示されます。その3日間以降は名前が表示されるプランを選ばないと名前が出ません。私が「けいとりっぷ」を登録したので、もしいつかこの映画を観るチャンスがあれば、難しいかもしれないが、ぜひ探してみてください^_^
クラウドファンディングサイト:魔法阿媽23週年電影數位修復發行集資計畫
外部リンク:【映画】映画で知る台湾 アニメ『魔法のおばあちゃん』と台湾式お盆
最後にこのシーンを観てみましょう~
把你阿媽賣掉(YouTube動画)
写真の出典:
魔法阿媽フェースブックページ@mofaamataiwan